小麦の加水分解成分が含まれていた「茶のしずく石鹸(せっけん)」の使用者に、急性アレルギー症状が相次いだ問題で、国民生活センターは14日、アナフィラキシーショックで呼吸困難になるなど、これまでに約650件の相談が寄せられたと発表した。
製造販売元の悠香(福岡県大野城市)は既に、同成分を含まない製品に切り替えており、昨年12月7日以前に販売された切り替え前の製品の自主回収を進めている。しかし販売総数が約4650万個と多く、同センターは周知徹底のため改めて注意を呼び掛けた。
国立病院機構相模原病院臨床研究センターの福冨友馬医師は「アレルギー体質のない健康な人が問題のせっけんを使用したため、新たに小麦アレルギーを発症してしまう」との見解を同センターに寄せた。
同センターによると、10日現在までの相談は約650件。このうち体に被害を受けたとする訴えは約250件で、被害者の2割は全身性アレルギーを発症。治療期間1カ月以上も被害者の4分の1近くに上ったという。(Yahooニュース)
被害者の性別は女性242件で男性は2件。年齢別では40歳代53件、60歳代47件、50歳代43件、30歳代36件、70歳代30件、80歳以上8件、20歳以下15件と、圧倒的に中高年以上の女性に多い。
危害内容は「皮膚障害」が165件と最も多く、「その他の傷病および諸症状」49件、「呼吸器障害」28件と続いている。危害部位は「顔面」が121件と最も多い。また危害の程度は治療期間「1カ月以上」が61件と最も多く、ついで「1週間未満」が52件、「1〜2週間」が19件だった。
症状としては、「運動ができなくなり外出もできなくなった」「仕事をやめて治療しなければならなくなった」など日常生活に支障を来す報告もある。また「新聞記事を見るまで原因がわからず石けんを使用し続けた」など、石けんの回収の遅れが原因と見られる報告もある。なかには、きわめて重篤なアレルギーを発症し、救急搬送されたケースもある。
回収該当製品の販売個数は約4,650万個で、国民生活センターは悠香に対し、「回収のお知らせを積極的に繰り返し広報するなど、回収について広く呼びかけること」としている。また、回線トラブルなどを起こしてなかなかつながらないとされている同社コールセンターについても、「消費者苦情を受け付ける専門の部署を設置し、迅速に対応すること」と、社内における消費者対応窓口の整備を求めている。
また、類似の被害の拡大防止・再発防止のために積極的に原因究明に協力するよう求めている。さらに消費者庁などの行政に対しては、事業者に対する一層の指導を求めている
ニックネーム gourmet at 23:56
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